映画「台風クラブ」を観ました。キャストが工藤夕貴。大西結花。三浦友和。映画の中の風景や黒電話を使っているあたり、私の青春時代あたりと重なるかなと思いながら観ていました。
映画を観ながら感じたのが、昔は若者の多少の悪いことも周りが何となく受け入れてくれていたような感じがします。
もちろん、悪いことは悪いことですが、このぐらいは目をつぶっても良いかなって思えるような、そのことでいろいろ学んで大人になったら良い人になってね。っていうような、大人の大きな懐、大らかさがあったように思えます。
今は、あれはしちゃいけない。これはやってはならない。と、規則、規則でがんじがらめ、歯車で言うと、遊びが全くなくなったように思えます。
私は工業高校でギヤを制作したりしていたので、歯車と歯車の間に、朱色の光明丹を塗り、歯の当たり具合や遊びを調整したものです。
遊び、いわゆる、ガタが少しないと歯車は回っている間に熱を持ち、しまいには焼けて壊れてしまいます。人間も、そんな、ガタ、遊びが、どこかで必要なのだと私は思います。
この映画を観ながらそんなことを考えていました。また、三浦友和さんの演技にもちょっと驚きました。今まで真面目、清純派のイメージが強かったので、こんな役も結構いけるかなって思いながら観ていました。