私は、こういうたぐいの本が好きです。生き物の不思議さを知るのがとても興味があって面白いです。本のタイトル「笑うカイチュウ」に興味が出てパラパラとページを捲ると、もうすぐに本を買ってしまいました。
私は、回虫と聞くと、細長く白くて、きし麺のような、蛇のようなものを想像しますが、実際に見たこともなく、自分の身体の中から発見したこともなく、その回虫の生態に興味を持ちました。
回虫を専門に研究している、藤田紘一郎さんが書いた本ですが、専門書にあらず、ユニークな話しぶり、説明で、夢中になって読みました。
ちょっと、SF映画のような、その回虫の生態などを知って、いろいろな生き物の生き方があるんだなぁって不思議に思いました。
また、サルの実験で、回虫を持っている猿は、花粉症やアレルギーが少ないとか、人間と共存する回虫や人間に害を与える回虫など、本当に不思議なことがいっぱいです。
これは私の持論ですが。現在の多くの人間は、清潔さをあまりにも強く求め過ぎて、石鹸で身体を洗いすぎたり、必要以上に生き物を農薬などの駆除材で殺してしまったり、抗菌製品など、殺菌、殺菌と消毒を必要以上に行ったりしています。
あまりにも自然界に存在している細菌やいろいろな生き物と触れることを拒否しているため、免疫力や抵抗力が低下して、いろいろな病気になったり、人間の身体自体が弱くなっているように思います。
人間は、それらのいろいろな生き物、雑菌などと、共存して生きていけるように人間の身体は作られていると、私は思っています。