置かれた場所で咲きなさい

以前、テレビで「置かれた場所で咲きなさい」という書籍が紹介されていて、興味を持ち、本を購入して読みました。
ノートルダム清心学園理事長をされている渡辺和子さんが書かれた書籍です。私は特定の宗教を信仰していませんし、神様の存在も信じていません。
しかし、この本に書かれていることは、とても大切な、人間に必要なことばかりが書かれていました。ぎすぎすした世の中で、心豊かに生きる方法がたくさん書かれていると私は思いました。
その本の中で、私がとても強く印象に残った内容が、著者の渡辺和子さんのお父さんの話でした。
その方は外国駐在武官として、第一次大戦後、ドイツ、オランダ等に駐在して、身をもって経験したこと、それは、「勝っても負けても戦争は国を疲弊させるだけ、したがって、軍隊は強くてもいいが、戦争だけはしてはいけない。」と言っていたそうです。
そして、戦争にひた走ろうとする人々にとってのブレーキであり、その人たちの手によって、いつかは葬られることを覚悟していたと思われていたそうです。
そして、昭和の大クーデター、2.26事件、2月26日朝、子供の渡辺和子さんを壁に立てかけてあった座卓の影に隠し、お父さんは枕許の押し入れからピストルを取り出し応戦し、娘の和子さんの目の前1メーターのところで、娘に見守られ死んだとこのことでした。
目の前で射殺されたことは、子供としては想像を絶するショックだったでしょう。その父と過ごした時間は9年間だったそうです。

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