1945年((昭和20年)監督:斎藤寅次郎 主演:横山エンタツ、花菱アチャコ、古川緑波、石田一松)の映画「東京五人男」を観ました。
空襲で焼け野原になった東京が舞台で、人々が、食べる物が無く飢えに苦しんでいた時代に、よくこの喜劇の映画が出来たと驚きながら映画を観ていました。
本当の東京の焼け跡を見ていると、生々しい戦争の様子が思い浮かばれます。この日本を良くしようと男たちが奮闘するのだけど、ベースが喜劇だから、いろいろなセリフの深い意味にも感心しながら、感動と一緒に彼らのポリシーを感じました。
また、印象に残ったのが、長屋の壁が一点を中心にぐるりと回って、お隣同士の主人が入れ替わり、お互いの奥さんが入れ替わるところも、とても可笑しかったです。
ちょっと、ドリフターズのいつも出るいろいろな仕掛けをした舞台を思い出しました。戦争が終わった直後に、こんなトリックや笑いを考えた監督には本当に驚きます。
空襲で焼け野原になった様子を見るだけでも、この映画を見る価値があると思いました。