先日、私が生まれた年、昭和33年に製作された映画「楢山節考」を観ました。昔の村の掟で高齢になった人を山に捨てると言う悲しい物語です。
映画の中に出てくる風景が全部スタジオで作られたそうです。本当に野山にいるようなリアルな演出で、当時でこんなことができるのかと驚きです。
また、三味線の音色も、ちょっとエレキギターのように、私には聴こえてきて、古さを感じさせられない映画でした。
人間、あまり貧しさの深いところにいると、とても悲しいことが起こるのだと思いました。そして、贅沢でなくても、自由を持ち、生きて自分の夢を追いかけられることが、どれだけ幸せなことかと再認識しました。