先日、昭和28年の映画、「にあんちゃん」を観ました。炭鉱を舞台に、両親を亡くした兄弟姉妹4人が、色々な苦境を乗り越えて生きて行く様を映像にしています。
当時、10歳の少女の日記を映画化したそうです。この映画を観て、私は、あまりの貧困で食べて行くこともままならないことの悲しさや遣る瀬無さ、切なさを感じました。
また、今では当たり前過ぎる些細なことに、全身いっぱいで幸せを表現するシーンや、貧困の苦しさの中でも必死に他人を助けようとするシーンなどに、とても感動を致しました。
今の私には、食べることに困ることもなければ、貧困の為に悲しい思いをすることもなく、幸せが当たり前の様にあると思ってはいけないと、この映画を観ていて再認識させられます。
また、この映画を観ていて、人間は極度の貧困でも、いっぱい満ち溢れた裕福な環境の中でも、幸せに生きて行くことがとても難しいように感じました。
うまく言えないですが、裕福過ぎる見えないものが多くなったり、大切なものを失うことが多くなったりするように思えます。