先日、「ウォー・ダンス響け僕らの鼓動」という、ドキュメント映画を見ました。ウガンダ北部の子供たちが受けた悲惨な紛争の犠牲の話と、その子供たちが受けた悲惨な体験を克服しながらウガンダ全国音楽大会に出場するために、皆で稽古をする様子などのドキュメント映画でした。
ゲリラの襲撃に備えて銃を構えた政府軍に守られながら、子供たちが、ウガンダ全国音楽大会に向かうところから映画が始まりました。
そして、子供たちが目の前で、自分の親や兄弟をゲリラに残虐な方法で殺害されたり、連れて行かれたりする話を子供自身が泣きながら話し始めます。
ある子供は、学校が安全だと学校に住んでいたら、真夜中にゲリラが来てお兄さんを誘拐された話とか、誘拐された子供が兵士にされ、ある時、畑仕事をしている人々を、彼らの畑仕事で使っていたクワで殺害するように命令されます。
その子供は、その人々を殺さないとお前も殺すと言われ、何にも罪のない畑仕事をしている人々を、鍬で頭を殴り殺害し、その殺害の記憶に今も悩まされている話など、子供たちが泣きながら話す内容に、驚きと悲しみと深い憤りを感じました。
そんな子供たちの惨たらしいインタビューとは対照的に、目を輝かせて笑顔いっぱいに音楽やダンスの練習を、子供たちがやっていました。
ある子供は、音楽の稽古をしている時が、悲しい出来事を忘れることが出来ると言っていました。皆、音楽大会で優勝を目指して一生懸命に稽古をしていました。
大人が起こす争いごとや戦争の犠牲になるのは、いつも、弱い子供たちや女性です。このドキュメント映画を観て、世界の至る所でおきている戦争が、今すぐ無くなるように願わずにはいられませんでした。