ウッふん

著者、藤田紘一郎さん、タイトル「ウッふん」、この講談社の書籍に、私は偶然この本と出合いました。「ウッふん」というタイトルの本を本棚から偶然目に飛び込んできました。

私は30年ほど前より、竹村健一さんが好きで、竹村健一さんの多くの書籍を読んでいましたが、その中で、竹村健一さんが、現在の病気、アレルギーなどアトピーや喘息などを患わっている人が多いのは、今の人々が清潔にしすぎることが原因ではないかとその当時言っていました。

私も、竹村健一さんの書籍だけでなく、その他の多くの書籍を読んで、同じように、あまりに清潔にしすぎることが、かえって病気に対する抵抗力などが低下して病気になるのではと思っていました。

昔の人々や、発展途上国の人々からは、殆どといっていいほど、アレルギー疾患、アトピーや喘息という病気はなく、彼らが色々な細菌と日常的に触れ合っていたからではないかと、私は思っていました。

しかし、そのことに関する掘り探った、そのことにスポットを当てた本を読んだことがなく、今回のこの「ウッふん」という本を読んで、何となくぼやぁっとしていたもがくっきりと見えてきた感じがしました。

私がこの本を読んで心に残ったことは下記のようなことです。

・極端な清潔志向が人間を家畜化させ、体力も、生きる力も失わせ、自殺者が増えていると思われる。
・うんこは地球の生態系を守るために重要。ウンコは私たちが食べる食物を育む重要な栄養素。
・京都府八木町の施設「八木町バイオエコロジーセンター」で、畜産農家の糞尿を買い取り、その糞尿を処理する際に出たメタンガスを原料に発電し、糞尿処理にかかる電力も自前でまかない、しかも余った電力を売却している。
・抗菌製品があふれ返る日本の抗菌環境が、免疫細胞を失職させ、さらにアレルギーの人を多くさせている。
・日本は抗菌グッズ、消毒液、消臭剤で溢れていて、この不潔嫌いが多いことで、微生物を排除するために多量の資源を使用し、不必要なものでどんどん地球を汚染している。清潔は環境汚染を助長している一因。

基本的には、うんこの話なのですが、学校でウンコをする子供を虐める「いじめが」子供たちの中に多くあり、それが、ホームレスが汚いと集団で子供たちがホームレスを殺害しまった事件などのことを、分かりやすく解説してあります。

うんこの話から、今の現代人の失われたものなどの話を、ユーモアたっぷり、楽しく読めて、それでいて、筆者が訴えている的はぶれてなく、読み終えて、私はとても良い本に出会ったと思いました。

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