「心に残った映画」カテゴリーアーカイブ

秋刀魚の味

先日、映画「秋刀魚の味」を観ました。昭和37年の映画で、私が4歳の時の映画です。風景が私の生まれ育ったところの近くで、工場の煙突など小さな時の記憶があり、映画を観ていて懐かしくなりました。
また、映画に出てくるお父さんが、私の今は亡き父に似ていて少しダブってしまい、お父さんをちょっと思い出しながら映画を観ていました。
私のお父さんも、映画にあるような工場に勤めていて、お酒が好きで、口数が少なく、優しい父で、父を思い出しながら観ていました。
映画で出てくる赤ちょうちんや、飲み屋の中の雰囲気や、家の様子、テレビから色々な小物も、当時の懐かしいものばかりでした。
「秋刀魚の味」の映画のストーリーで、お母さんがいないために、母代りの娘を不幸にしてはいけないと、お婿さん探しをしますが、いざ、娘が結婚すると、お父さんは寂しさの為にひとり、バーでお酒を飲むシーンがありました。
実は、私も娘が結婚してお嫁に行った時には、かなり寂しく、心に穴があいたような辛い思いを味わいました。朝起きれば、娘と他愛無い会話をし、仕事から帰って来て夕食を一緒に食べる時も他愛無い会話をしたりして、いつもいつも一緒に暮らしていました。
それが娘がお嫁に行って、突然、今までのことが、何一つなくなってしまって、今までとは変わった娘がいない生活にしばらくの間、力が抜けてしまったような状態が続きました。
心優しく、思いやりのある、私の自慢の娘です。映画「秋刀魚の味」の中の、お父さん、娘さんを、自分のものと重ね合わせて、この映画を観ていました。

ヤングハート

平均年齢が80歳のおじいちゃん、おばあちゃんのロックコーラス隊が、年に一度のコンサートの為に練習する様子や、その間にも高齢の為に入退院したり、亡くなってしまたりの活動のドキュメント映画「ヤング@ハート」です。
とても平均年齢が80歳のご高齢の方とは思えない、歌声と音楽のリズム感です。映画の題名のごとく、本当にヤングハートのビートで、歌声を聴いていると心に伝わってきます。

また、一度生死をさ迷った大きな病気を持ちながらも、歌うことを生きがいとしていること、命をかけていることに、強く感動を覚えました。
また、私は、「Never too late」という言葉を、この映画を見ながら強く感じました。そして、音楽の持っている不思議なパワーをも感じました。
この映画を見て、パワーと感動を頂き、なんかとても元気になりました。

マザーテレサ 母なることの由来 -デジタル復刻版- 」(1986年/2008年)

先日、また、「マザーテレサ 母なることの由来 -デジタル復刻版- 」(1986年/2008年)のドキュメント映画を観ました。
貧困により食べることができず道で倒れ生死をさまよっている人々、戦争によって負傷した子供たち、食べ物には困らないものの心の病に苛まされている人々など、目を覆いたくなるような場面が多く出てきます。
マザーテレサ(Mother Teresa)が世界中のそういった人々に救済の手を差し伸べる様子が映し出されています。
道に倒れて、身体にウジがわいて悪臭を放って死にそうになっている男性に、マザーテレサが手を差し伸べ、その男性がなぜ私に手を差し伸べるのか聞いた時に、マザーテレサは「I love you」、あなたを愛しているからと言いました。
マザーテレサのそういった優しさとは反面に、マザーテレサが持っている信念の強さにも感動しました。
戦争が起こっているところに、傷ついた子供たちを助けに行きたいと言うマザーテレサが、政府関係者に、今は危険だから行くことは出来ないと説得されていましたが、マザーテレサは断固として自分の主張を話し続けていました。
また、マザーテレサと共に、自分の一生をマザーテレサの様に、そういった人々の為に捧げる人々の活動にもとても感動致しました。
この映画を観て、マザーテレサは亡くなってしまいましたが、マザーテレサの信念や考え、優しさが世界中に広がって行くと良いなと、私は思いました。

ウォー・ダンス響け僕らの鼓動

先日、「ウォー・ダンス響け僕らの鼓動」という、ドキュメント映画を見ました。ウガンダ北部の子供たちが受けた悲惨な紛争の犠牲の話と、その子供たちが受けた悲惨な体験を克服しながらウガンダ全国音楽大会に出場するために、皆で稽古をする様子などのドキュメント映画でした。
ゲリラの襲撃に備えて銃を構えた政府軍に守られながら、子供たちが、ウガンダ全国音楽大会に向かうところから映画が始まりました。
そして、子供たちが目の前で、自分の親や兄弟をゲリラに残虐な方法で殺害されたり、連れて行かれたりする話を子供自身が泣きながら話し始めます。
ある子供は、学校が安全だと学校に住んでいたら、真夜中にゲリラが来てお兄さんを誘拐された話とか、誘拐された子供が兵士にされ、ある時、畑仕事をしている人々を、彼らの畑仕事で使っていたクワで殺害するように命令されます。
その子供は、その人々を殺さないとお前も殺すと言われ、何にも罪のない畑仕事をしている人々を、鍬で頭を殴り殺害し、その殺害の記憶に今も悩まされている話など、子供たちが泣きながら話す内容に、驚きと悲しみと深い憤りを感じました。
そんな子供たちの惨たらしいインタビューとは対照的に、目を輝かせて笑顔いっぱいに音楽やダンスの練習を、子供たちがやっていました。
ある子供は、音楽の稽古をしている時が、悲しい出来事を忘れることが出来ると言っていました。皆、音楽大会で優勝を目指して一生懸命に稽古をしていました。
大人が起こす争いごとや戦争の犠牲になるのは、いつも、弱い子供たちや女性です。このドキュメント映画を観て、世界の至る所でおきている戦争が、今すぐ無くなるように願わずにはいられませんでした。

毎日が夏休み

「毎日が夏休み」という映画を先日観ました。コミカルな映画で、娘が 登校拒否、お父さんが出社拒否、そんな娘とお父さんが家計を助けるために便利屋を始め、それを知ったお母さんは嘆きながら最後はホステスで働くという内容の映画です。

この映画は、コミカルで、とても可笑しくて可笑しくて、また面白い内容で、楽しく観ているなかでも、人間にとても大切な色々なことを発信しています。

可笑しく楽しい映画だけでなく、人生の深いところまで考えさせられる映画で、映画を見終わった後は、もっと頑張ろう!って、ちょっと元気が出るような映画でした。

この映画を観終わって、またすぐにもう一度、この映画を観てしまいました。