「心に残った映画」カテゴリーアーカイブ

日本沈没

草ナギ剛、 柴咲コウ、出演の「日本沈没」を観ました。東日本大震災が起こったし、最近、地震が多く、大きな地震も起こる可能性が高いと言われているので、この映画を観てみました。

映画のストーリーの日本が沈没してしまう根拠はさておき、他の要因でこの映画のように近いことが起こっても不思議ではない様にも感じます。

例えば、地震や津波、住んでいるところが海の中に水没する災害だけでなく、実際に今年の2013年2月15日、チェリャビンスク州の隕石。落下直径17mの小惑星が地球の大気圏に突入したことがありました。ニュースによると、小さ過ぎて予測が出来なかったそうでした。

様々な要因で大きな災害が起こり得ることもあるんだと思いながらこの映画を観ていました。

映画を観終わって、私が思ったことが一つありました。不幸にして大きな災害があっても、地球の自然環境が再びその環境を元に戻して、再びいろいろな生命が生き延びていけるような環境にするのではと、自分なりに想像しました。

しかしここに、核兵器や、原子力で使用する核燃料があって、それも含めて一緒に災害に見舞われてしまったら、自然環境がそれを浄化して元に戻るまでには、核がなかった時と比べると比較にならない程長い時間を要するのではと、この映画を観た後に思いました。

だって、殆どの日本人が、東日本大震災を予測できなかったと思うし、あんな大きな津波を想像もしなかったと思うし、原子力発電所が崩壊してあんな想像を絶する放射能被害が起こるなんて考えも及ばなかったのではと思います。

だから、災害が起きた時の備えとして、今の原子力発電所を無くすのも、災害が起きた時の備えの一項目と、私は思います。

RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語

中井貴一さん 、高島礼子さん、出演の映画「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」を観ました。

何かに夢中になれることって、楽しくて、素敵なことだと思います。年齢も関係なく、いつでも自分の夢を追いかけることが出来るし、その過程も楽しくて素敵なことだと、この映画を観て感じました。

又、映画の中で、中井貴一さんが困った人のために電車の出発時刻を遅らせる羽目になってしまうシーンのところでは、今のギスギスした世の中で失いかけている大切なことだと思いました。
勇気とワクワクしたエネルギーが、この映画を観ていると湧いてきました。

めがね

小林聡美さんが出演の映画「めがね」を観ました。ゆっくりと時間が流れる南の浜辺で繰り広げられるこの映画を観ていると心がホッと和んできました。

毎日が仕事で忙しい!忙しい!と過ごしていると、自然の美しさや尊さ、人間との触れあう時間の尊さなどが忘れられてしまうと感じました。

かもめ食堂のかき氷を食べにくる人々の個々の心情、かき氷代金がお金でなく、心のこもったものというのも、お金中心の現代を少し考えさせられました。

サーフィンで南国の島や国に行くと、本当に住んでいるローカルの人ののんびりとした生活パターンや温厚な人間味を感じるのは、私だけではないと思います。

仕事が落ち着いたら、ゆっくりと、Surf tripに行きたいなぁって、この映画を観て思いました。

二等兵物語~女と兵隊・蚤と兵隊

伴淳三郎さんが出演する古い映画ですが、「二等兵物語~女と兵隊・蚤と兵隊」を観ました。

コメディーな映画ですが、人間愛の大切さや、戦争の悲惨さや悲しさも、根底に訴えている映画だと思いました。
伴淳三郎さんは、私の子供の頃の記憶にあるのですが、もっと砕けた感じのコメディアンという印象を持っていたのですが、この映画で受けた印象は、芯があって、硬派で、真面目な印象を受けました。
世界中で戦争がなくなれば、地球の環境も汚されることなく、豊富な自然の恵みで、飢えで亡くなったりする人もいなくなるだろうし、このような映画の中の軍隊という空間も無くなり、世界中の人々が幸せに暮らしていけると思うのですが・・・!

警察日記

私が生まれる前の映画で「警察日記」を観ました。なぜかいつも昔の映画を観るとホッとするところがあります。

人情味があって、心暖かな警察官達や、貧しいけれど必死に生きている人々を見ていると、昔の人々は、貧しくても大切なものをいっぱい持っていたように感じます。
今は豊かになったけど、人間として大切な多くのものを失っているように感じます。今は、裕福であっても悪いことをする人が多いように思います。
この映画に出てくるような警察官がいっぱいいたら、もっともっと心豊かに幸せを感じながら暮らしていけるように感じます!

下妻物語

先日、「下妻物語」という映画を観ました。映画が始まり、観ていると、何だか、くだらない様な、バカバカしい様な、アニメチックな場面が出てきたりして、思わず観るのをやめようかと思うスタートでした。
暫く見ていると、バカバカしいのだけど、何となく面白くて笑えるような映画で、観ているうちに引き込まれる様に、映画の世界に入って行きました。
しかしだんだんと、この映画が訴えようとしている、今、失われつつあるいろいろ大事なことが、バックに見えて来て、映画の観初めには思いもしない感情が出てきました。
バカバカしくて、笑えるんだけど、この映画が訴えていること、ちょっと凄い映画だなぁーって思いました。
出演 深田恭子、土屋アンナ、宮迫博之、 篠原涼子

東京五人男

1945年((昭和20年)監督:斎藤寅次郎 主演:横山エンタツ、花菱アチャコ、古川緑波、石田一松)の映画「東京五人男」を観ました。

空襲で焼け野原になった東京が舞台で、人々が、食べる物が無く飢えに苦しんでいた時代に、よくこの喜劇の映画が出来たと驚きながら映画を観ていました。
本当の東京の焼け跡を見ていると、生々しい戦争の様子が思い浮かばれます。この日本を良くしようと男たちが奮闘するのだけど、ベースが喜劇だから、いろいろなセリフの深い意味にも感心しながら、感動と一緒に彼らのポリシーを感じました。
また、印象に残ったのが、長屋の壁が一点を中心にぐるりと回って、お隣同士の主人が入れ替わり、お互いの奥さんが入れ替わるところも、とても可笑しかったです。
ちょっと、ドリフターズのいつも出るいろいろな仕掛けをした舞台を思い出しました。戦争が終わった直後に、こんなトリックや笑いを考えた監督には本当に驚きます。
空襲で焼け野原になった様子を見るだけでも、この映画を見る価値があると思いました。

アバター

先日、「アバター」の映画を観ました。幻想的な世界とスリリングな映像で、単細胞な私は地球から遠く離れたパンドラのジャングルの中に入り込みました。
「アバター」を観た後に、人間には、良くないことを考える人間と、それを止めようとする人間が、昔も、今も、そして未来にもいるのだろうなと思いました。
今の人間は、力ずくで他の人のものを奪ったり、他の人の生命を奪ったりして、また地球の環境を壊したりしていますが、勿論、今はこの地球の上でのことです。
しかし、「アバター」のように、地球外にパンドラのような世界があり、人間に価値あるものがある場合、本当に「アバター」の様なことが起こるように私は思います。
だから、今の子供たち、これから生まれてくる子供達、もし地球外の惑星に同じように「アバター」のような生命が存在するなら、その地球外の子供達とも、小さい時から交流をして、相手を理解して、争いごとが起こらないようにと、私は願います。

楢山節考

先日、私が生まれた年、昭和33年に製作された映画「楢山節考」を観ました。昔の村の掟で高齢になった人を山に捨てると言う悲しい物語です。
映画の中に出てくる風景が全部スタジオで作られたそうです。本当に野山にいるようなリアルな演出で、当時でこんなことができるのかと驚きです。
また、三味線の音色も、ちょっとエレキギターのように、私には聴こえてきて、古さを感じさせられない映画でした。
人間、あまり貧しさの深いところにいると、とても悲しいことが起こるのだと思いました。そして、贅沢でなくても、自由を持ち、生きて自分の夢を追いかけられることが、どれだけ幸せなことかと再認識しました。

にあんちゃん

先日、昭和28年の映画、「にあんちゃん」を観ました。炭鉱を舞台に、両親を亡くした兄弟姉妹4人が、色々な苦境を乗り越えて生きて行く様を映像にしています。
当時、10歳の少女の日記を映画化したそうです。この映画を観て、私は、あまりの貧困で食べて行くこともままならないことの悲しさや遣る瀬無さ、切なさを感じました。
また、今では当たり前過ぎる些細なことに、全身いっぱいで幸せを表現するシーンや、貧困の苦しさの中でも必死に他人を助けようとするシーンなどに、とても感動を致しました。
今の私には、食べることに困ることもなければ、貧困の為に悲しい思いをすることもなく、幸せが当たり前の様にあると思ってはいけないと、この映画を観ていて再認識させられます。
また、この映画を観ていて、人間は極度の貧困でも、いっぱい満ち溢れた裕福な環境の中でも、幸せに生きて行くことがとても難しいように感じました。
うまく言えないですが、裕福過ぎる見えないものが多くなったり、大切なものを失うことが多くなったりするように思えます。