「心に残った映画」カテゴリーアーカイブ

少年H

水谷 豊・伊藤 蘭さんら主演の映画「少年H」を観ました。戦争の惨たらしさ、悲惨さをあらためて感じます。言論や思想の自由が奪われ、人と人とが殺し合い、人間が狂気して行く様は本当に恐ろしいものです。

この少年のように生まれ育った環境で、物事の良い、悪いを素直な目線で見ることが出来るのだと思います。もし、このような両親に育てられていなかったら、狂気な時代の流れに洗脳されて物事の良い、悪いの判断が出来なくなってしまうこともあるのだと思います。

8月も下旬、夏も終わる頃になると、忘れてはいけない戦争の映画もテレビで放映される機会が少なくなります。また今、安倍政権では、「特定秘密の保護に関する法律」や「集団的自衛権」の憲法を改正することなく解釈を変えたりしています。

民主主義国家ですから、多くの賛成意見に従って国の行方が決まって行くのは当たり前ですが、少数の言論、思想が封じられる流れになると、この映画のようになって戦争に向かって行くのでは?と心配するのは私だけでしょうか!?

筆談ホステス

「筆談ホステス~母と娘、愛と感動の25年。届け!私の心~」を観ました。だいぶ前に観たことがある映画で、今回2回目、この映画を観ました。とても感動し、大切なものを再確認しました。

私は五体満足な身体ですが、何か障害を持っている人間の方は、自分自身のその痛みを知っているため心豊かで優しい心を持てるのだと思います。また、その障害を補うために人並み以上の努力で、人並み以上の能力を身につけられるのだと思います。

映画の中で、会社を運営していた経営者が倒産し、耳が聞こえない、うまく声が出ない彼女の温かな思いやりで、筆談によってその男性経営者に再び勇気を与えたシーンには特に感動しました。人間はちょっとした言葉でも、思い遣りのある温かい言葉で人生を変えるパワーがあるのだと思います。

自分も今までの人生を振り返ると、何もかも揃っている状態の時よりも、何かが欠けていてそれを補うために一生懸命な時の方が、良い結果が得られ充実した時間を過ごすことが出来たと思います。

エンド・オブ・ザ・ワールド End of the world

映画「エンド・オブ・ザ・ワールド」を観ました。映画の内容は、中国が台湾に侵攻し、仲裁に入ったアメリカと中国の関係が悪化して、双方が核ミサイルを発射したために北半球は壊滅。そして北半球全域が高い放射能に覆われ、生き残った者は南半球のオーストラリアに逃げてきます。しかし放射能は北半球から南半球へと流れ込み、オーストラリアにも迫ってくるというものです。

過去の歴史を見ても、ずーっと争い事が世界のどこかで起こっています。そして、昔の通常兵器も変わり、今では、敵国の仲間に負担をかけるようにワザとより残虐的な構想を基に作られた兵器や、目に見えないけど少しの量で多くの人間を苦しめながら殺害できる化学兵器、極めつけは核兵器。

世界の各国で、地球を幾つも動植物が気の遠くなる歳月生きることを出来なくする核兵器を多く所有しています。何かの切っ掛けで核兵器のボタンを押してしまうことは、現実問題として起こりうることだと私は思います。

守るものを持っていない人間、死を覚悟している人間、正気でない人間、核兵器の恐ろしさを理解しない人間などが、核兵器の発射ボタンを管理したとすると、この映画が実際のことと成り得ることだと思います。

私は世界中の貧困を無くし、世界中の人間が交流し、特に小さい子供の時から世界中の子供達同士と交流をすると良いのではと思っています。今現在も世界各地で起こっている争い事が、一秒でも早く収束するように願います!

食べて、祈って、恋をして

ジュリア・ロバーツ主演の映画、「食べて、祈って、恋をして」を観ました。悩みながら自らを探すために、ニューヨークからイタリア、インド、バリ島と旅をする物語です。

ジャーナリストのエリザベスという女性が、取材先のインドネシア・バリ島で薬療師の老人から「あなたは世界を旅する。結婚は2度。近いうちに全財産を失うが、また取り戻す。いつかバリに戻ってくる」と予言されます。

それから、エリザベスは結婚というものに疑問を感じ、精神的に不安定になってしまいます。自分をみつめることなど殆どなかった。誰かを待つ、何かを待つだけの人生をやりなおしたいと、エリザベスは自分を解き放つべく、1年間の旅に出ます。

イタリアでは、楽しむことに罪悪感を抱くアメリカ人的人生観から解放され、何もしないで、ただ、今を楽しく生きる日々を過ごしていました。

それから続いて、インドのヒンドゥー教のアシュラム(道場)に行き、瞑想の日々を送ろうとしていました。そこで、辛い過去を秘めた男性、テキサスのリチャードと出会い、彼は執着を捨て去ることが心の平和をもたらすことだと、エリザベスに諭していました。

そしてまた、エリザベスはバリ島に帰ってきました。予言の通りになったことを薬療師に伝え、田園のなかに家を借りて、心静かな日々を送っていました。だが、そうした生活はブラジル人男性フィリペと出会ったことで大きく変わることになるというような物語です。

人間はいろいろな人と出会うことで人生が変わるんだなぁってあらためて思いました。また、人間には豊かな自然も必要なのだと感じました。

明日の記憶

渡辺謙さんが、演じる主人公が50歳を前にして物忘れがどんどんひどくなり、アルツハイマーという病気になってしまう映画です。

この映画を観ていて、どうすることも出来ない病気に対する人間の限界を感じました。予知しない病におかされて、自分自身も周りの人も悲しい思いをすることがあるのを、あらためて感じました。

もし、自分がアルツハイマーの病気になったら・・まず、身辺整理する。なるべく周りの人に迷惑がかからないよう考える。自分自身が認識できるまでやりたいことをやる。(サーフィンをやりまくる)

今、思いつくのはこんなものでしょうか!?まっ、人間、いつかは絶対に死ぬのですから、また、いつ、突発的な病気や事故で死ぬかも知れないのですから、やはり、結論は、「今を精いっぱい生きること」が、私の結論でしょうか!

だから、仕事に!波乗りに!やりたいことをいっぱいやっておきたいです!!!

二十四の瞳

高峰秀子さん、出演の映画「二十四の瞳」を観ました。私が生まれる4年ほど前の映画です。

当時の貧しい暮らしぶりや昔の懐かしい建物や人々の服装、言葉使いなど、とても興味深く映画を観ました。

今では考えも及ばない貧し過ぎるために子供達が幸せになれずにいる様子が、観ていてとても切なく思いました。それでも、子供達は一生懸命に生きようとしている姿が心に残りました。

また、先生役の高峰秀子さんが、そんな貧しい子供達をどうすることも出来ず、ただ、子供達と一緒に涙を流すことしか出来ないのも印象に残りました。

そして、戦争が始まり、軍部の弾圧で戦争色一色に染まり、子供達に本当に大切なことを教えることが出来なくなるのを嘆き、一時、先生を辞めますが、最後はまた、先生に戻ります。

戦争で子供達や自分の夫を亡くす悲しさだけでなく、戦争は人々の心の中まで支配して、人々を不幸にしてしまうのだと強く思いました。

最後は生き残った生徒達が、高峰秀子さんに感謝の印でお祝いやプレゼントをするシーンも、とても心に残りました。

本当に、平凡に暮らしていること自体がとても幸せで感謝することなのだと痛感いたしました!

涙そうそう

妻夫木聡さん、長澤まさみさん、出演の映画「涙そうそう」を観ました。沖縄を舞台の映画で、血のつながらないふたりの兄妹の愛の物語です。

兄妹を超えた深い二人の愛情が、リズミカルな二人のやり取りから、ジーンと感じられました。映画を観ていて、私には妹がいないので、妹も良いものだなぁーって思いました。

最後は悲しい結末なのですが、妹の為に不幸にも命を落とした兄に、本当に深い愛を感じました。沖縄の町の人々の人間愛もいっぱい感じられて、悲しい中にも愛に満たされたものがいっぱい感じられました。

櫻の園

ヴァイオリニストになる夢を失っても、自分自身を信じて、主人公が同級生や仲間達と一緒に、一生懸命に自分自身のやりたいことをやっていく物語です。

この映画を観ていて感じたのは、大人より子供達の方が真実を捉え、常識や仕来たりに惑わされることなく物事を真正面から見ることが出来るのだろうと思いました。

時として、常識や既成概念が人の考えや行動を間違った方向に向かわせ、自ら道を閉ざしてしまうのだろうと、この映画を観ていて思いました。

また、こんな素敵な仲間の中で学生生活をエンジョイ出来ることも、この映画を観ていて素敵なことだなぁって思いました。

台風クラブ

映画「台風クラブ」を観ました。キャストが工藤夕貴。大西結花。三浦友和。映画の中の風景や黒電話を使っているあたり、私の青春時代あたりと重なるかなと思いながら観ていました。

映画を観ながら感じたのが、昔は若者の多少の悪いことも周りが何となく受け入れてくれていたような感じがします。

もちろん、悪いことは悪いことですが、このぐらいは目をつぶっても良いかなって思えるような、そのことでいろいろ学んで大人になったら良い人になってね。っていうような、大人の大きな懐、大らかさがあったように思えます。

今は、あれはしちゃいけない。これはやってはならない。と、規則、規則でがんじがらめ、歯車で言うと、遊びが全くなくなったように思えます。

私は工業高校でギヤを制作したりしていたので、歯車と歯車の間に、朱色の光明丹を塗り、歯の当たり具合や遊びを調整したものです。

遊び、いわゆる、ガタが少しないと歯車は回っている間に熱を持ち、しまいには焼けて壊れてしまいます。人間も、そんな、ガタ、遊びが、どこかで必要なのだと私は思います。

この映画を観ながらそんなことを考えていました。また、三浦友和さんの演技にもちょっと驚きました。今まで真面目、清純派のイメージが強かったので、こんな役も結構いけるかなって思いながら観ていました。

君に届け

人気少女漫画を映画化した「君に届け」という映画を観ました。面白い中にも映画を観ていてほんのりと心地良い気持ちになりました。

映画を観終わった後に、なぜ、心地良い爽やかな、安心できる気持ちがするのかと考えました。この映画は初めから終わりまで、良いこと、人のためになることをしていると幸せになれるということが根底にあるからだと思います。

現実の世界では必ずしもこういう様にならないかも知れませんが、人間、心の中でこんな風になりたいと願っている部分があるのではと、私は思うのです。

相手のことを思い遣ることが、心がほんのり和らぐような、自分自身に素敵なことが起こるんだなぁーって、この映画を観て感じました!