蛋白質(プロテイン)

蛋白質(プロテイン)(魚、肉、卵、大豆製品などの主成分)

蛋白質(プロテイン)
主な供給源は、動物性食品では肉、魚介類、卵など、植物性食品では大豆、豆製品などです。食事の中では主に主菜として登場します。
蛋白質はからだの組織である筋肉、内臓、骨、血液などをつくる主成分です。したがって、生命の維持と体内の代謝を円滑にするためにはなくてはならない栄養素です。

蛋白質は20種類以上のアミノ酸からできており、このうち8種類を必須アミノ酸と呼びます。これらは体内ではつくられないので、食品から摂取しなければなりません。

必須アミノ酸のバランスが良く、含有量の多いものを良質の蛋白質といい、一般には動物性蛋白質の方が植物性のものより良質であると言われています。しかし、動物性脂肪も同時に含有しているので、肉類などは、脂身の少ない部分を選びましょう。また、大豆製品とご飯の組み合わせで不足しがちなアミノ酸を補い合って動物性蛋白質と同じくらいの威力を発揮します。

蛋白質の摂取量(1日量)

1日に標準体重1kgあたり最低1~1.3gの良質な蛋白質を確保しましょう。

例)標準体重が60kgの場合は1日最低60~80g 必要

この量は、食品の重量ではなく、あくまでも食品中に含まれている蛋白質の量です。

★過剰摂取が続くとどうなるか?

◎蛋白質の過剰摂取が続くと、体内に入ったアミノ酸は代謝されて、脂肪に転換するか、体外へ排出されます。体外への排出量が多いとき、血液が酸性に傾くのを中和するために、血液中に大量のカルシウムが必要となります。そのため、カルシウム摂取が不十分であると骨からカルシウムが逸脱して供給され、結果的に骨粗鬆症の原因になります。

◎成人になり成長が止まった以降の蛋白質の過剰摂取による体内アミノ酸は、脂肪に転換して蓄えられるので、肥満の原因になります。

★不足状態が続くとどうなるか?

◎蛋白質の不足状態は、先進諸国ではあまり見られません。発展途上国では子供や乳児に深刻な栄養障害疾患をもたらしてます。

参考:山口大学保健管理センター
http://ds.cc.yamaguchi-u.ac.jp/~hoken/


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