おばあちゃんからもらった梅の木
梅雨の季節6月になりました。雨に濡れた草木が喜んでいるように私には感じられます。今は亡くなられたお客様、おばあちゃんから戴いて我が家に植え替えた梅の木に梅の実が、「もう私を収穫してよ!」と言っているぐらいに実りました。
おばあちゃんが元気だったころは永い間いろいろとお仕事を依頼されていました。家のお掃除や片付け、修理、お庭の木の剪定、草むしりなどなどいろいろなことを頼まれました。そしてすぐにおばあちゃんは「疲れたでしょう、休憩してお茶にしなさい」「お蕎麦、天丼を頼んだから食べなさい」ととても親切にして頂きました。
おばあちゃんから梅の木を戴いて植え替えた後の数年は実を付けなかったのですが、数年前に一つだけ実を付けた年の翌年から梅の実が付くようになりました。梅の実を見ているとお世話になったおばあちゃんが思い出されます。
そのおばあちゃんは娘さん夫妻が近くに住んでいましたが、私のご高齢のお客様はご家族の方が遠くに住んでいて一人で暮らしている方が多いです。だから、梅の木を戴いたおばあちゃんの分まで親切に対応していきたいとこの梅の実を見ながら思います。