割り勘をスマートに
LINEやSNSで送金
「誰からお金を受け取ったか分からなぐなった」「おつりの千円札が足りなくて、ぴったりの会費を徴収できなかった」--。そんな飲み会幹事の煩わしさを解決するサービスが相次ぎ登場している。相手の銀行口座を知らなくてもスマートフォン(スマホ)のメッセージアプリやソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を通じて簡単に個人間でお金をやりとりできる。まもなく本格化する年度末の歓送迎会シーズンで活躍しそうだ。
「ごめん、今乙万円札しか持っていないから後で払うね」とある金曜日の終電間際。職場の同僚との飲み会を終えた会社員の石原さくらさん(27、仮名)は幹事にこう告げ別れた。
電車に乗るとスマホのメッセージアプリ「LINE」を開き、先ほど払えなかった会費4000円を幹事あてに送金。「きょうは楽しかった。ありがとう」のメッセージに、感情表現のイラスト「スタンプ」を添えた。
LINE/(東京・渋谷)が昨年末始めた個人間でお金をやりとりできる新サービス「LINE Pay(ラインベイ)が注目を集めている。
◆ 個人間でお金をやりとりできる主なサービス
・LINE Pay (LINE):LINEの[友だち」に送信。メッセージやスタンプ送信できる
(手数料(送金時/出金時):無料/216円)
・Facebookで送金(楽天銀行):フェイスブックの「友達」に送金。50文字までメッセージも送信できる。
(手数料(送金時/出金時):165円(送付先が楽天銀行の□座とフェイスブックを連携させている場合は無料)/無料)
・ドコモ口座(NTTドコモ):相手の携帯電話番号と前の先頭2文字を入力て送金
(手数料(送金時/出金時):無料(携帯料金と一緒に支払う場合は108円)/みずほ銀行は108円、他行は216円)
・ちよコムeマネー(NTTスマートトレード):前払い式電子マネーを通じて送金
(手数料(送金時/出金時):無料/出金不可(ネット上の「マスターカード」加盟店での購入金額に充当できる))
(注)上の2つはスマホアプリ(iOS、アンドロイドともに対応)
日本経済新聞(2015年2月26日)